先日、初めて代理人としてヘルプマークをもらいに行き、初めてのことで不安でしたが、改札口の駅員さんに声をかけるだけで、すぐに受け取ることができました。
今回は、ヘルプマークの配布場所や使い方、気になる点を紹介します!
- 義足や人工関節を使用している方
- 内部障害や難病の方
- 妊娠初期の方
- 援助や配慮を必要としていることが外見から分からない方
などが、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることができるマークです。
ヘルプマークの配布場所
ヘルプマークの配布場所は主に都営地下鉄の各駅(一部除く)の駅務室や都営バスの各営業所で、東京メトロの駅では配布されていないようです。
詳しくは東京都福祉保健局のヘルプマークのページ(実施方法(1))をご覧ください。
下記に配布場所を引用します。
(1)対象者からの申出により、下記の場所でヘルプマークを配布
都営地下鉄各駅(押上駅、目黒駅、白金台駅、白金高輪駅、新宿線新宿駅を除く)駅務室、都営バス各営業所、荒川電車営業所、日暮里・舎人ライナー(日暮里駅、西日暮里駅)駅務室、ゆりかもめ(新橋駅、豊洲駅)駅務室、多摩モノレール(多摩センター駅、中央大学・明星大学駅、高幡不動駅、立川南駅、立川北駅、玉川上水駅、上北台駅)駅務室(一部時間帯を除く)、東京都心身障害者福祉センター(多摩支所を含む)、都立病院、公益財団法人東京都保健医療公社の病院等
今回私は、六本木駅の都営地下鉄大江戸線の改札窓口でヘルプマークをもらいました。
同じ六本木駅でも東京メトロ日比谷線の改札窓口では配布されていないので注意が必要です。
配布場所の「駅務室」ってどこだろう?と思いましたが、六本木駅の場合は都営大江戸線の駅員さんがいる改札口で配布してもらいました。
ヘルプマークの配布場所については、事前に電話で確認をすると確実だと思います。
ヘルプマークの全国の普及状況
ヘルプマークは東京発のマークですが、いまでは全国に普及しています。
平成29年7月にJISの案内用図記号が改正されヘルプマークが追加され、全国共通マークになりました。
どの都道府県のどこで配布しているかは、下記の東京都福祉保健局のページが見やすいです。
www.fukushihoken.metro.tokyo.jp
ヘルプマークの受け取り方
私の場合は、六本木駅の都営大江戸線の改札窓口にいる駅員さんに、
「すみません。ヘルプマークをいただけますか?」
と声をかけるだけで、ヘルプマークを受け取ることができました。
私は代理人(家族)でしたが、証明書を見せたり、何かにサインをしたり、事情を話したりすることもありませんでした。
駅員さんはデスクの上に置いてある箱の中から、ヘルプマークを1つ取り出して渡してくれました。
駅員さんは馴れた様子で、ほんの5秒足らずでヘルプマークの受け取りは終了しました。
ヘルプマークの注意事項は、東京都福祉保健局のヘルプマークのページ(実施方法(1))をご覧ください。
下記に注意事項を引用します。
※ヘルプマークは対象の方、またはその代理人(家族や支援者など)からの口頭による申し出により、お一人様一つまでの配布となります。
サービス提供事業所や団体などが利用者や会員へ一律に配るなどの目的であっても、複数個の配布はしておりません。
※都内在住の方で配布場所に取りに行くことが困難な場合は、郵送での対応をしておりますのでご相談ください。
※ヘルプマークの転売は認めていません。
※ヘルプマークに関する寄付活動等には、一切、関与しておりません。
※ヘルプマークの趣旨に沿った、適正な利用をお願いします。
ヘルプマークを貰いに行く時は、事前に貰いに行く場所(駅やバスや病院、福祉センター、保健所など)に電話で確認をすると安心です。
配布ヘルプマークの中身
▼ヘルプマークは透明のビニール袋に入っていました。
▼ビニール袋を開くと、中には3つの物が入っていました。
袋の中の内容は、
- 説明書1枚「ヘルプマークについて」
- シール1枚
- ヘルプマーク1個
です。
1.説明書
説明書には、
- ヘルプマークについての説明
- 注意事項
- シールについての説明
- シールの記入例
- 問い合わせ先
などが書かれています。
2.シール
シールは必要に応じて、ヘルプマーク(カード)の片面に貼ることができます。
シールの記入例には、
- 自分の名前
- 連絡先の電話
- 呼んで欲しい人の名前
などが書かれています。
▼シールは裏面に切れ目があり、はがしやすくなっています。
▼必要に応じてシールに伝えたい情報を記入し、ヘルプマークの片面に貼ることができます。
3.ヘルプマーク本体
ヘルプマークはゴム製で、雨に濡れても問題なさそうです。
サイズはパスケースほどの大きさで、軽くてカバンに付けても重さは気になりません。
デザインは赤と白で目立ち、周囲に気付いてもらいやすそうです。
ただ1つ気になる点がありました。
気になった点(ストラップの付け外しが難しい)
ヘルプマークの気になった点は、ストラップの付け外しが難しいことです。
▼このようにストラップの先端(T字の部分)が大きい為、
▼T字の部分が輪っか(ストラップのベルトのストッパー部分)に引っ掛かり、
▼ストラップを外すのが難しかったです。
「外しにくい=ヘルプマークが勝手に外れる心配がない」とも言えますが、別のカバンに付け替えたい時に、ストラップの付け外しが大変です。
対策としては、ストラップ部分にカラビナを取り付けると、ヘルプマークの付け外しが簡単になりました。
▼ヘルプマークのストラップに100円ショップで購入したカラビナを付けました。
ストラップよりも、カラビナの付け外しの方が断然楽です。
ヘルプマークが使いやすいように工夫してみるのも良いと思います。
ヘルプマークを見かけたら?(動画)
ヘルプマークを身に付けている方を見かけたらどうすればいいか、ドラマ仕立てで分かりやすい紹介動画がありました。
ヘルプマークを身に付けている方が困っている時は、電車やバスなら席を譲り、街中だったら声をかけます。
もし声をかけても反応しない緊急時などは、ヘルプマークの裏面を見せてもらい、その方がどのような状態なのか、連絡先が書いてあるかなどを確認します。
詳しくは、東京都福祉保健局のヘルプマークのページが参考になります。
下記に「ヘルプマークを身に着けた方を見かけたら」の内容を引用します。
電車・バスの中で、席をお譲りください。
外見では健康に見えても、疲れやすかったり、つり革につかまり続けるなどの同じ姿勢を保つことが困難な方がいます。 また、外見からは分からないため、優先席に座っていると不審な目で見られ、ストレスを受けることがあります。駅や商業施設等で、声をかけるなどの配慮をお願いします。
交通機関の事故等、突発的な出来事に対して臨機応変に対応することが困難な方や、立ち上がる、歩く、階段の昇降などの動作が困難な方がいます。災害時は、安全に避難するための支援をお願いします。
視覚障害者や聴覚障害者等の状況把握が難しい方、肢体不自由者等の自力での迅速な避難が困難な方がいます。
以前からヘルプマークの存在自体は知っていましたが、ヘルプマークを付けている人を見かけた時にどうすればいいか想像したことがありませんでした。
今後ヘルプマークを身に付けている人を見かけたら、具合が悪くないか?手助けを必要としていないか?など注意して見ていきたいと思います。